格安SIM「Y!Mobile(ワイモバイル)」の特長・プラン内容・評判について

有名女優の桐谷美玲さん、テレビCMで色んなことをやっていますね。タイムスリップしたりステージで踊ったり…

桐谷さんが綺麗なのはもちろんなのですが、何度も見ていると、一緒に出てくるふてぶてしい顔をした猫がどんどん可愛く見えてくるのが謎です。

これはよく聞くY!Mobileがやっている格安SIMのプロモーションで、キーワードは「イチキュッパ」です。

 

スマートフォンの平均月額料金は、大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)利用者だと平均7876円です。

それに対して格安SIM利用者は平均2957円。

(MMD研究所が行った「2017年携帯電話の利用料金に関する調査」より)

この料金でiPhoneやAndroidなどの最新スマホも普通に使えて、電話番号での音声通話も可能です。

7876円 – 2957円 = 4919円

毎月約5000円、1年だと約60000円、それだけ損していると言ってもあながち間違いではありません。

そろそろ真面目に、格安SIMについて知っておく時期が来ています。

今回は、格安料金でスマホを利用できる「Y!Mobile」について見ていきましょう。

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Y!Mobileについて

運営元

Y!Mobileを運営しているのはワイモバイル株式会社でしたが、2015年にソフトバンクバイル株式会社に吸収合併され、現在はソフトバンクの一部門となっています。

ウィルコムやイーモバイルの流れを汲んでおり、そのノウハウが蓄積されています。

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開始時期

Y!Mobileが格安SIMサービスを開始したのは2012年9月です。

他の格安SIM業者と比較すると、平均よりやや早い開始時期です。

販売シェア

MMD研究所が実施した「2017年3月格安SIMサービスの利用動向調査」(15歳~69歳の男女43,212人を対象に2017年3月3日~3月10日の期間で調査したもの)において、Y!Mobileは25位以内に入っていませんでした。

あれだけCMなどで露出しているのにも関わらずこの結果とは意外に思われるかもしれません。しかしこれには理由があります。

正直に言うと、Y!Mobileは正確には格安SIMではありません。何をもって格安SIMと言うのか曖昧な部分もありますが、多くの場合、格安SIM=MVNOを意味しています。

MVNOとは大手キャリアのように回線を持たずに、回線を借りてサービスを行っている業者のことです。例えば楽天モバイルやOCNモバイルONEはドコモ回線を、UQモバイルはau回線を借りてサービスを提供しています。

Y!Mobileは自社で回線を持っているのでMVNOではなくMNOにあたります。この理由により、調査結果で25位以内に入っていなかったのです。というより調査対象ですらありませんでした。

しかしY!Mobileは格安SIMとして紹介されているケースもあり、実際にドコモやau、ソフトバンクよりも格安でスマホを利用できます。

それは何故でしょうか?

Y!Mobileが安い理由

この理由はいくつかありますが、大きなポイントは以下2つです。

まず、大手キャリアのように2年縛りのプランが標準になっているからです。多くの格安SIMサービスは大手キャリアと違って最低利用期間が短く、また勝手に自動更新されることがありません。

Y!Mobileは大手キャリアと同じように2年間の長期契約(自動更新)を結ぶことで、一定期間の安定収入を確保できます。また、高額の違約金を設定することで期間中の解約を防ぎます。

企業としては一時的な月額料金を得ることより、一定期間の安定収入の方が利益の見通しが立ち、計画を組みやすいなどのメリットがあります。

だからこそ大手キャリアは例外なく2年縛りを基準にしたプランをユーザに提供しています。

そしてもう一つの理由は、Y!Mobileで販売されているスマホが、やや性能が抑えられた機種、または少し古い機種だからです。

2017年4月時点で、大手キャリアがiPhone7を販売している中、Y!MobileはiPhone5sやiPhoneSEを販売しています。5sやSEは決して悪い機種ではありませんが、7に比べると古いです。当然値段も下がっているわけです。

iPhone以外のAndroid端末も格安SIM業者で取り扱っているスマホに比べると性能が低いものが多いです。(最近は格安SIM業者が取り扱っているSIMフリースマホの取り扱いも少数ですが始めています)

上記のような理由で、Y!Mobileだと大手キャリアよりも、やや安い金額でスマホが利用できます。

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Y!Mobileの対応回線・利用できる機種

対応回線

Y!Mobileは自社の回線を持っており、それを使ってサービスを提供しています。

ここが他の格安SIMサービスと根本的に違うところです。

利用できる機種

Y!Mobileでセット販売しているスマホは使用できます。

他社で購入したスマホや、単体で購入したSIMフリースマホは「スマホプラン(タイプ1)」「シェアプラン」のどちらかの契約で利用することができます。

Y!Mobileでセット販売されているスマホ、Y!Mobileで使っていたスマホは問題なく使用できますが、それ以外は使えるかどうか事前に確認する必要があります。特にauの機種は通信方式がマイナーなこともあり、注意が必要です。

Y!Mobileの公式サイトで「接続実績のある他社端末」として紹介されているので、使いたいスマホが利用できるかどうか必ず事前に確認しましょう。

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Y!Mobileの料金

Y!Mobileでスマホを使う場合、プランは大きく「スマホプラン」と「データプラン」の2つに分かれます。

格安SIMだと「音声通話SIM」「データ通信専用SIM」に相当します。

スマホプラン

電話番号での通話が必要な人はこちらのプランになります。

スマホプランのデータ容量と料金は以下の通りです。

高速データ通信容量 月額基本料
スマホプラン S 1GB(2GB) 2,980円(1,980円)
スマホプラン M 3GB(6GB) 3,980円(2,980円)
スマホプラン L 7GB(14GB) 5,980円(4,980円)

高速データ通信容量はキャンペーンにより2年間だけ2倍になるので、()内の容量になります。

月額基本料はキャンペーンにより1年間だけ1,000円割引になるので、()内の金額になります。これがイチキュッパ(1,980円)ってことですね。

上記の料金は2年間の契約(および自動更新、俗に言う2年縛り)を適用した金額です。

契約期間ナシプラン(最低利用期間がなく、契約解除料がないのでいつでもやめられるプラン)になると、月額基本料がS:5,480円、M:6,480円、L:8,480円になります。

この金額差を考えると、いかに2年縛りで契約させたいかが分かりますね。

データプラン

電話番号を必要とせず、データ通信のみを行う場合はこちらのプランになります。

データ通信でもLINEやSkypeなどで通話することは可能です。

データプランのデータ容量と料金は以下の通りです。

高速データ通信容量 月額基本料
データプラン S 1GB 1,980円
データプラン L 7GB 3,696円

上記の料金は3年間の契約(および自動更新、3年縛りとも言える)を適用した金額です。

契約期間ナシプランになると、月額基本料がS:3,980円、L:5,696円になります。

2年ではなく3年なので注意しましょう。

初期費用

上記プラン料金とは別に端末代金(スマホ本体の料金)がかかります。

また、初期費用として契約事務手数料が3,000円かかります。

それからMNPで電話番号を引き継ぐ場合は、変更前のキャリアに転出手数料を払う必要があります。MNPの転出料金は3,000円のところが多いです。

大手キャリアのスマホを利用している場合、2年縛り契約の方が多いです。契約期間内の解約には契約解除料9500円程度を現在契約しているキャリアに支払う必要があります。

最低利用期間、契約解除料

Y!Mobileは大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクと同じように最低利用期間が2年、自動更新あり、期間中の契約解除料は9,500円となっています。

契約期間の無いプランもありますが料金が大幅に上がるので、実態はほぼ強制的に2年縛りのプランに加入することになります。

データ通信専用のデータプランは契約期間が2年ではなく3年です。契約解除料は9,500円で同じですが、さすがに長すぎなのではないでしょうか。

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Y!Mobileの主要サービス、機能、オプション

通話無料サービス

「だれとでも10分かけ放題」として、10分以内の国内通話は、他社のスマホであろうと自宅・会社などの固定電話であろうと関係なく無料で利用できます。

以前は1ヶ月300回という回数制限がありましたが、2017年2月から回数無制限になりました。

10分を過ぎた場合は20円/30秒の通話料がかかります。

スマホプランS/M/Lの基本料金に含まれているので追加の月額料金はかかりません。

スーパーだれとでも定額

上記の誰とでも10分かけ放題と違い、時間に関係なく全ての国内通話が定額で利用できるようになります。

スマホプランS/M/Lでは月額1,000円です。

留守番電話

大手キャリアと同様に、留守番電話機能は標準でついています。3分までの伝言を30件まで72時間保存しておけます。

留守番電話プラスとして、伝言を100件まで最大1週間保存しておけるオプションもあります。月額300円です。

Y!Mobileメール

ブラウザやメールアプリで使える「@yahoo.ne.jp」が無料で利用できます。

利用するにはYahoo! Japan IDが必要です。

故障安心パックプラス

故障・水濡れ・盗難時に対する保証だけでなく、複数のオプションがパックになっているサービスです。

水没、全損、破損、故障などのトラブルがあった際、スマホを交換できます。

他にもウィルス感染の補償や、データ復旧サービスなどがまとまっています。

月額690円で、対象プランはスマホプランとシェアプランです。

この故障安心パックプラスは機種によって適用できませんが、その場合は故障安心パック-Sというサービスがあります。

こちらは手軽な保証サービスで、月額500円です。

Enjoyパック

Yahoo!ショッピングで使えるクーポン500円分、パケット500円分、そしてお買い物でポイント5倍になる特典つきで月額500円です。

Yahoo!ショッピングをよく使う人にとっては便利なオプションになります。

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Y!Mobileのデータ通信

通信速度

データ通信を実際に測定しているページの情報をまとめると、他社の格安SIMと比べてY!Mobileの通信速度は平均的かやや速い部類です。

混雑する時間帯でも他の格安SIM業者のように速度が顕著に落ちることは少ないです。

他社の格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、混雑時には回線の余裕がなくなり速度が落ちます。

しかしY!Mobileは自社回線やソフトバンクの回線を利用しているので、そもそも他社の格安SIMと比較するのは平等ではありません。

データ通信の機能

Y!Mobileのデータ通信では以下のような機能があります。

  • 快適モード

まずY!Mobileにはデータ容量繰り越しという、余ったデータ容量を翌月に繰り越せる機能がありません。ちなみにほとんどの他社格安SIMサービスにはついています。

その代わりに快適モードといって、月毎のデータ容量を使い切ってしまっても勝手にチャージする機能があります。チャージには500MBにつき500円かかります。

他社格安SIMはデータ容量を使い切ると自動で速度制限モードに入り、勝手に料金を払ってデータ容量をチャージすることはありません。

Y!Mobileでは設定した回数までは自動で料金を払ってデータ容量をチャージします。

人によっては便利な機能ですがチャージ回数の初期設定が0になっていないので、気づいたら勝手に支払金額が500円ずつ増えていきます。注意しましょう。

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Y!Mobileのサポート体制

サポート受付

Y!Mobileサポートセンターでは電話での問い合わせを受け付けています。年中無休で9:00~20:00の時間帯で受付しています。

混雑予想カレンダーもあり、日ごと時間帯ごとの繋がりやすさが分かって使いやすいです。

チャットサポートは受付時間が10:00~24:00で夜遅くまで対応してくれます。凄いですね。

メールでの対応も行っています。これは受付時間に関係ないので、時間の都合がつかない人にとっては有効です。

実店舗の有無

Y!Mobileの実店舗は他社格安SIM業者とは段違いに多いです。

全国各地の家電量販店やショッピングモール、ケータイショップだけでなく、Y!Mobile専用店舗もあります。

公式サイトから来店予約をすることも可能です。

大手キャリアに近い立ち位置なので、他の格安SIM業者と比較するのは不公平な気もします。

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Y!Mobileでセット販売しているスマホ

2017年春のラインナップは以下の通りです。

iPhone

  • iPhone SE
  • iPhone 5s

この他にも既に持っているiPhoneにY!Mobileの格安SIMを挿入して使うことは可能です。(一部使えないiPhoneもあります)

Android

  • Android One S2
  • Android One S1
  • 507SH, Android One
  • DIGNO E
  • Nexus 6P
  • Nexus 5X

※セット販売していないスマホでも、SIMロックが解除されたスマホやSIMフリースマホは一部を除き利用できます(利用する前に確認が必要です)。

2017年春のラインナップとしてはやや古いスマホ、性能が控えめのスマホが多い印象です。

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Y!Mobileに向いている人

強みと弱み

Y!Mobileの強みを箇条書きすると以下のようになります。

  • 大手キャリアに近いサポート体制、実店舗の多さ
  • かけ放題がプランに組み込まれている
  • 安定した回線状況

弱みとしては、標準プランが2年縛りであること、他社格安SIMと比較してそんなに安くないこと、セット販売しているスマホが古かったり性能が低かったりすること等です。

月々のスマホ料金を安くしたくて格安SIMにしたのに、実は他の格安SIMサービスに比べると割高だし、2年以内に解約すると解約料が発生するので解約しにくいという状況になりがちです。

また他の格安SIMサービスのように最新だったり高性能のスマホをセットで購入することができません。

向いている人

Yahoo!ショッピングを始め、Yahooの各種サービスを日常的に利用している人にとっては、Yahooプレミアムの特典が付くY!Mobileはアリだと思います。

またサポート体制や実店舗の多さも格安SIM業者よりも大手キャリアに近く、実際の店舗で申し込みや相談したい人は安心です。

10分のかけ放題が標準でプランに組み込まれているのも、音声通話をよく利用する人によっては便利なポイントです。

Y!Mobileは正確には格安SIM業者ではありませんが、大手キャリアに比べると月額料金を安くすることができます。

格安SIMはよく分からなくて不安だけど、月々のスマホ料金を安くしたい人にはいいと思います。

ただし大手キャリアと同様に標準プランが2年縛りなので、2年以内に解約すると解約手数料が発生すること、契約が自動更新されることは知っておくべきです。

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Y!Mobile(ワイモバイル)のAPN設定

Y!Mobile(ワイモバイル)を契約するとSIMの交換とAPN設定が必要になります。

APN設定方法をまとめましたので、参考にしてください。

Y!Mobile(ワイモバイル)の緊急地震速報、Jアラート対応状況

Y!Mobile(ワイモバイル)では一部端末が緊急地震速報やJアラートに対応していない場合があります、自分の端末が対応しているのか、また対応していない場合の方法も説明していますので確認しておいてください。