格安SIM「@モバイルくん」の特長・プラン内容・評判について
ほとんどの人は格安SIMという言葉を聞いたことはあると思いますが、格安SIM業者を答えられる人はかなり少ないと思います。
辛うじて答えられるとしたらCMを打ち出している上位5社程度でしょうか。
格安SIMという言葉が浸透してきてはいても、やはり現実はドコモ、au、ソフトバンクの大手3大キャリアが3/4以上を占めているのが現状です。
しかし、確実に格安SIMの契約数は増えています。身の回りでも格安SIMに乗り換えたという人はいるんじゃないでしょうか?
事実、格安SIMってのはそれだけ安いです。2年縛りの解約手数料や初期費用を含めてもお得になるケースがほとんどです。しかも特に困ることがありません。
そろそろ本気で格安SIMについて知っておく時期が来ているのだと思います。
今回は、格安SIM業者の1つ「@モバイルくん」について色々と見ていきましょう。
@モバイルくんについて
運営元
@モバイルくんを運営しているのはSORAシム株式会社です。
情報通信サービスや光コラボレーション事業を展開しており、NTT東日本、西日本のフレッツ光事業での実績などもあります。
開始時期
@モバイルくんが格安SIMサービスを開始したのは2013年6月です。
他の格安SIM業者と比較すると、平均的な開始時期です。
販売シェア
@モバイルくんは2017年3月の調査において、格安SIMサービスの中でシェア23位以内に入っていませんでした。
2016年9月の調査では15位以内に入っていませんでした。
現在は格安SIMの戦国時代で、多くの企業がひしめき合っている状態です。また、格安SIMの利用者の総数が増えています。
@モバイルくんはあまり知られていない部類の格安SIM業者という立ち位置です。
※MMD研究所が実施した「2017年3月格安SIMサービスの利用動向調査」(15歳~69歳の男女43,212人を対象に2017年3月3日~3月10日の期間で調査したもの)を参照しています。
@モバイルくんの対応回線・利用できる機種
対応回線
@モバイルくんはドコモ回線を利用して格安SIMサービスを提供しています。
そのためドコモ系と言われることもあります。
利用できる機種
@モバイルくんでセット販売しているスマホは利用することができます。
現在ドコモのスマホを使っている場合、新しくスマホを買わなくてもスマホの中に入っているSIMカードを付け替えれば使用できます。
現在au、ソフトバンクのスマホを使っている場合、SIMロックを解除すれば使用できますが、古いスマホや一部のスマホは使用できないものがあります。
SIMフリースマホの場合、大抵はメジャーな通信方式(ドコモ回線で使われている)に対応しているので利用できる機種が多いですが、一部利用できないスマホもあります。
ドコモで使っているスマホは問題なく使用できますが、それ以外は使えるかどうか事前に確認する必要があります。特にauの機種は通信方式がマイナーなこともあり、注意が必要です。
@モバイルくんの料金
@モバイルくんには2種類のSIM「音声通話SIM」「データSIM」があります。
音声通話SIM
音声通話SIMには2種類のプラン「もっと使ったぶ~んだけプラン」「通話もできる10ギガプラン」があります。
もっと使ったぶ~んだけプラン | 通話もできる10ギガプラン | |
基本容量 | 500MB | 10GB |
通話料 | 20円/30秒 | |
通信速度 | 下り最大300Mbps / 上り最大50Mbps (制限時 200kbps) |
|
初月月額費用 | 無料 | |
月額料金 | 1,200円 | 5,000円 |
もっと使ったぶ~んだけプランは、データ通信を使った分だけ料金がかかる仕組みになっています。
容量 | 0.5GB | 1GB | 1.5GB | 2GB | 2.5GB | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 12GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
料金 | ¥1,200 | ¥1,700 | ¥2,200 | ¥2,600 | ¥3,000 | \3,300 | \4,500 | \5,700 | \7,500 | \8,700 |
データSIM
Dプラン 3ギガ |
Dプラン 5ギガ |
Dプラン 7ギガ |
Dプラン 10ギガ |
Dプラン 12ギガ |
3G | 3G使い放題 | |
月額 | 934円 | 1810円 | 2,667円 | 3,619円 | 4,743円 | 2,286円 | 4,000円 |
月額 SMS付き |
1,054円 | 1,930円 | 2,787円 | 3,739円 | 4,863円 | 2,406円 | 4,120円 |
基本容量 | 3GB | 5GB | 7GB | 10GB | 12GB | 500MB(1日) | ─ |
初月費用 | 無料 | ||||||
通信速度 | 下り最大300Mbps / 上り最大50Mbps
(制限時 200kbps) |
下り最大14Mbps / 上り最大5.7Mbps (制限時 200kbps) |
下り最大14Mbps / 上り最大5.7Mbps (制限なし) |
初期費用
上記の料金の他に、端末代金(スマホ本体の料金)がかかります。
また、初期費用として3,000円がかかります。
それからMNPで電話番号を引き継ぐ場合は、変更前のキャリアに転出手数料を払う必要があります。MNPの転出料金は3,000円のところが多いです。
大手キャリアのスマホを利用している場合、2年縛り契約の方が多いです。契約期間内の解約には契約解除料9500円程度を現在契約しているキャリアに支払う必要があります。
最低利用期間、契約解除料
@モバイルくんは、音声通話SIMのみ最低利用期間が12ヶ月、期間中の契約解除料が8,000円となっています。
データSIMには最低利用期間と契約解除料はありません。
@モバイルくんの主要サービス
留守電・キャッチホン
月額300円で留守電機能、月額200円で割り込み電話(キャッチホン)機能が利用できます。
モバイルあんしん保証サービス
モバイルあんしん保証サービスの月額料金
500円(税抜)
モバイルあんしん保証サービスの特長
@モバイルくん。のSIMを利用している端末であれば、@モバイルくん。以外で購入の端末でも補償対象となる
故障受付は土日祝日も対応可能で、貸出機も無料(貸出機の到着まで約2日ほど)
全損などキャリアでは補償対象外のサービスも補償対象
保証内容は「画面割れ」「水濡れ」「全損」「部分破損」に対応。
モバイルあんしん保証サービスの保証上限金額
全損 | 最大50,000円 |
部分破損 | 最大10,000円 |
水没・水濡れ | 最大5,000円 |
補償上限金額を超える修理代金が発生した場合の超えた金額についてユーザ負担となる
モバイルあんしん保証サービスの対象サービス
@モバイルくん。のデータ通信SIM
@モバイルくん。の音声通話SIM
モバイルあんしん保証サービスの対象端末
スマホ、タブレット、ノートパソコン
モバイルあんしん保証サービスの実際の流れ
- モバイルくんカスタマーサポートに電話連絡(0120-400-313)10:00~18:00(土日祝も受付・年末年始、GW、夏季休業を除く)
- 通常2日以内に貸出機を送付
- 貸出機と故障端末を入れ替え、同梱の着払い伝票でモバイルくんへ送付
- モバイルくんにて故障端末状況を確認し修理を行う。もし補償上限金額を超える場合は連絡あり
- 修理済み端末が送付されるため、貸出機と交換。同梱の着払い伝票でモバイルくんに返却
モバイルあんしん保証サービスの注意点
@モバイルくん。のSIMを利用している端末に限定
@モバイルくん。の新規お申し込み時のみオプション登録可能
SIM1契約につき、オプション1契約
貸出機および故障端末等の送付に係る費用は、利用者負担
端末の利用開始日から1年間(メーカ保証期間)の故障の場合は、メーカ保証の対象となる可能性がある
初めて修理を依頼すると、その機種が修理対象端末として登録され、以後モバイルあんしん保証サービスを利用する場合、初回登録された機種のみが補償対象端末となる
修理対象登録される端末は1利用者あたり1製品まで。
利用者の所有する端末に限るため、利用者の同居の親族の所有する端末は対象外。
日本国内で販売されたメーカーの純正品に限定。
i-フィルターforマルチデバイス
i-フィルターforマルチデバイスの月額料金
300円(税抜)
i-フィルターforマルチデバイスの特長
年齢にあったアプリフィルタリングで使わせる/使わせないを自由に設定、カテゴリを選択するだけで必要なサイトだけを見せることができる
曜日や時間帯ごとに利用時間を制限できる細やかな設定も可能
ブロックしたサイトだけではなく、 閲覧したサイトや検索した単語の確認が可能
1日1回、利用状況をメールで受け取ることも
Android端末のみの機能
情報に不正アクセスする危険性があったり、 アプリ内で課金するアプリの起動時に利用者に通知
対象のスマホの位置情報履歴を表示
i-フィルターforマルチデバイスの対象サービス
@モバイルくん。のデータ通信SIM
@モバイルくん。の音声通話SIM
i-フィルターforマルチデバイスの対象OS
iOS、Android、Windows
i-フィルターforマルチデバイスの実際の流れ
- @モバイルくん。のSIMを申し込み時に
「オプション:i-フィルターforマルチデバイス」を選択 - 下記URLへアクセスしてi-フィルターのアプリをダウンロード
URL:http://www.daj.jp/cs/r/mdmb/ - 「オプション:i-フィルターforマルチデバイス」を選択。申し込み時に送られてくる書面に記載してあるi-フィルター用「シリアルID」を入力
@モバイルくんのデータ通信
通信速度
データ通信を実際に測定しているページの情報をまとめると、他社の格安SIMと比べて@モバイルくんの通信速度は平均的な部類です。
混雑する時間帯だと他の格安SIM業者と同様に速度が落ちますが、極端に速いもしくは遅いということもありません。
データ通信の機能
@モバイルくんのデータ通信では以下のような便利機能があります。
- データ容量繰り越し
- データ容量チャージ
- @ポイント
データ容量繰り越しは、その月に余ったデータ容量を翌月に繰り越せる機能です。
データ容量チャージは高速通信データ容量が少なくなった時にお金を払って容量を回復させることができる機能です。@モバイルくんではオートチャージも設定できます。
@ポイントはデータ容量繰り越しで翌月に繰り越されて、それでも余った分がポイントとして貯まる機能です。この@ポイントで月額料金の支払いやデータ容量の回復に充てることができます。
@モバイルくんのサポート体制
サポート受付
@モバイルくん。では電話での受付を年末年始を除く10:00~18:00で受け付けています。
専用のオンラインフォームでメールでの問い合わせ受付をしています。
実店舗の有無
@モバイルくんはSORAシムショップなどで取り扱いをしています。
ただし数は非常に少なく、基本的にはインターネットでの申し込みになります。
@モバイルくんでセット販売しているスマホ
2017年4月時点で、@モバイルくんがセット販売しているスマホは以下の通りです。
iPhoneの取り扱いはありません。
Android
- Priori4
- AQUOS SH-M04-A
- ZenFone3 ZE520KL
- ZenFone Go ZB551KL
- ZenFone 2 Laser ZE601KL
※セット販売していないスマホでも、ドコモで使用していたスマホはイオンモバイルを利用できます。ドコモ以外でもSIMロックが解除されたスマホやSIMフリースマホは一部を除き利用できます(利用する前に確認が必要です)。
@モバイルくんに向いている人
強みと弱み
@モバイルくんの強みを箇条書きすると以下のようになります。
- 基本料金の安い、使った分だけ支払うプランがある
- オートチャージ機能がある
- @ポイントで支払やデータ容量追加ができる
- クレジットカードだけでなく口座振替が可能
弱みは以下の通りとなります。
- 実店舗が少ない
- かけ放題プランがない
向いている人
@モバイルくんはオートチャージ機能や@ポイントなど少し珍しい機能があります。
大抵の格安SIM業者はクレジットカード決済ですが、口座振替が可能というのもポイントです。
目立った弱みが無い反面、これといった強みがないのも特徴かもしれません。
格安SIMを利用したいがクレジットカードを持っていないという人に、@モバイルくんはおすすめです。
@モバイルくんのAPN設定
@モバイルくんを契約するとSIMの交換とAPN設定が必要になります。
APN設定方法をまとめましたので、参考にしてください。
@モバイルくんの緊急地震速報、Jアラート対応状況
@モバイルくんでは一部端末が緊急地震速報やJアラートに対応していない場合があります、自分の端末が対応しているのか、また対応していない場合の方法も説明していますので確認しておいてください。