Apple、FaceIDのトレーニングために10億枚以上のデータを使用と説明
9月13日、AppleのiPhoneイベントでFace IDが話題になりましたが、同時に有効性、安全性、創造性に関して疑問が湧き出しています。
TechCrunchは、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当SVP、Craig Federighi氏に問い合わせを行い、その内容について公開しました。
アップルのPhil Schiller氏は、9月13日のイベントで、AppleがFace IDのトレーニングするため「10億」の画像を集めたと述べています。Federighi氏によると、現在は10億以上の画像でさらなるトレーニングが進んでいるとしており、幅広い地理および民族データを識別できるように世界各地のデータ収集を行いましたと述べています。
Face IDのトレーニング方法
Appleは特に顔データが奥行きの情報を含む必要があることを考慮し、被験者から同意を得て「かなり網羅的」なスキャンを行ったとしています。
これらのスキャンはさまざまな角度から撮影され、Face IDシステムのトレーニングに使用されています。
ただFace IDに登録されたユーザーの顔データについてはAppleは絶対に何も収集せず、クラウドには送信しないとFederighi氏は明言しています。
Face IDには髪型を変えたり、ひげが生えたり、整形手術を受けたりした時の変化した顔を認識し続けることを可能にする機能があり、この機能は、セキュアに再トレーニングとディープラーニングを適用することで、iPhone上で完全に行われるとしています。
この再トレーニングはAppleのクラウドでは行われず、Appleは誰もそのデータにアクセスすることはできないと述べています、
Face IDのセキュリティとプライバシーについて
FaceIDについての懸念点として上がっているのは、Appleが顔データの法的執行要求に対して、どのように対応するのかという点です。
答えとしてはシンプルでTouch IDの場合と同様でAppleは法執行機関に公開できる仕組みにはなっていないとしています。
なぜなら、実際に顔データを登録するとセキュリティデータとしてiPhone内に格納され、リバースエンジニアリングして「実際の顔」に戻すことができない数学的モデルとなるためと述べています。